無水調理鍋とは？仕組みからわかる人気の理由

水なしで様々な料理ができる調理器具

無水調理鍋は、食材に含まれる水分を利用する調理器具です。他の調理器具に比べ、蓋と鍋をしっかり密閉して気密性を高めています。

鍋に火をかけることで食材の水分が蒸発し、鍋の中にウォーターシールという水の膜を形成します。水の膜から水分が出るため、食材だけ入れておけばOKです。水を入れる手間が減るので、料理のしやすさも感じられます。

水を使わないから栄養素をそのまま摂取できる

野菜などにはたくさんの栄養素が含まれており、無水調理をすることで栄養素をそのまま残せます。栄養素の中には水に溶けやすいものもあり、水を入れることで失われてしまうので注意が必要です。

水を入れなければ、栄養素が水に溶けだす心配もありません。野菜に含まれる栄養素を調理後まで残せるので、健康志向の方にもぴったりです。

使用する調味料を減らせる

料理に必要な調味料を、これまでよりも少なくすることが可能です。水を入れて使う場合、余分な水の影響で調味料の旨味や風味が失われてしまいます。水の必要がない調理方法であれば、少量の調味料を入れるだけでしっかりと味がつくのです。

無水調理鍋は保温性が高いこともポイントです。蓋を閉めれば気密性が高まるため、調理後に火を消してもしばらくは温かいままです。再加熱せずとも温かい料理が楽しめるので、ガス代の節約にもつながります。

無水調理鍋は重いというデメリットも

無水調理鍋は重いというデメリットがあるため、これまで使っていた鍋に比べると使いづらさを感じるかもしれません。通常の鍋は使いやすいよう、軽い素材を採用しています。無水調理鍋は、鋳物と呼ばれる鉄製のものがほとんどです。

仕組み上、鍋や蓋が重いことは避けられません。使い勝手を重視するのであれば、できるだけ重さのないものを選んでください。実際に手に取って、重さを確認したうえで購入することがおすすめです。

使い勝手抜群な鍋もある

無水調理鍋のデメリットといえば、本体や蓋の重さかもしれません。無水調理鍋の中には特殊セラミックという素材を採用しているものがあります。他メーカーよりも重さを大きく軽減しているため、女性でも手軽に扱えるのです。

重い蓋は本体との気密性を高める目的があります。特殊セラミックを採用しているものは遠赤外線効果によって食材を加熱できるので、気密性を高める必要がありません。

無水調理鍋のメリットを持ちながら、他の鍋のデメリットをなくしたものもあるので、ぜひ使ってみてください。一度使えば無水調理のメリットがよくわかるので、これまでよりも料理のしやすさが格段に上がるでしょう。

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